- おやま
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おやま【女形・女方・御山】〔江戸初期に小山次郎三郎が使った遊女の人形から出た語という。 → おやま人形〕(1)歌舞伎で女役を演ずる男性の役者。 また操り人形で, 女役の人形。 おんながた。(2)(上方で)遊女のこと。II
「あの上手な絵書殿によい~を十人程書いてもらひ/浄瑠璃・反魂香」
おやま【小山】(1)栃木県南部の市。 もと日光街道の宿場町。 鉄道交通の要地で, 機械・金属工業などが立地。(2)静岡県東部, 駿東郡の町。 酒匂川(サカワガワ)上流域を占め, 神奈川県境に足柄峠がある。 須走(スバシリ)から富士登山道が通じる。IIIおやま【小山】姓氏の一。 中世, 下野国の守護を世襲する。 藤原秀郷流で, 都賀郡小山荘を本拠とした。IVおやま【御山】(1)山の尊称。 特に, 山中に神仏がまつられたり, 修行場があったりする山の尊称。(2)奈良県大峰山。 また, そこに参詣すること。「俗体ながら数度(スド)の~/浄瑠璃・油地獄(中)」
(3)山伏(ヤマブシ)のこと。
Japanese explanatory dictionaries. 2013.